スクールコンサート in 対馬市立豊（とよ）小学校

2017年6月14日（水）午前10時より対馬市立豊（とよ）小学校にて。

上対馬にある豊小学校。
学校に到着すると子どもたちの元気な声が響き、体育館には5年生と先生が待機されていて「お手伝いしま~す」と声をかけてくれました。
段取り良く準備が進み、時間にも余裕が出来て、入念なリハーサルを行うことが出来ました。

開演30分前には地域の皆さんが早くもお越しになりました。
その後、児童が入場して来ましたが、地域の皆さんに「おはようございま～す！」と気持ちの良い挨拶をしながら丁寧なお辞儀でフロアに着席されました。
豊小学校は全校生徒2１名。
唯一の6年生がお休みのため、最高学年が5年生4人。
朝、手伝いをしてくれた男子4名でした。
5年生ながら、この日の最高学年であるという自覚があるのか、後方から後輩を見守るような大人びた感じを受けました。

さて、今回は、児童と同じ目線のフロアーでの演奏となりました。
少人数の学校ならではの距離の近いスクールコンサート。
特に楽器紹介では目の前に三線、細棹、津軽三味線を近づけて観察してもらいました。

また、家元のアシスタントで活躍してくれた3年生の男子は、幼いころ沖縄で育ったと話をしてくれました。
三線に合わせての踊りも一際上手で、大喝采を浴びました。

演奏に対しても食い入るように演奏者に熱い視線を送ってくれました。
地域の方々もこの日を楽しみにして下さったとのことで、児童に負けないくらい熱心にご鑑賞くださいました。

前半のステージ最後の曲「対馬そびき唄」は運動会などで踊っているとのことで、記憶をたどりながら踊ってくれました。
サビの「そびけ～そびけ～」というフレーズが大好きなようで、大きな声で歌いながら全身で楽しんでいただきました。
三味線、太鼓での初披露の「対馬そびき唄」はどの学校でも大人気。
村上三絃道のレパートリーの一曲としてこれからも各地で奏でていきたいと思いました。

休憩時間は三味線に触っていただくと共に、三味線の撥の握り方も教えました。
とっても素直な子どもたちですぐにマスターしてくれました。
そして、この豊小学校では返事や挨拶、また掛け声の元気の良さが印象的でした。

アンコールもいただきましたが、リクエストが2つに分かれてしまいました。
高学年は千本桜、低学年はソーラン節を大きな声でリクエスト。
どっちも聞きたいという子供たちの声にこたえて、2曲をメドレーに即興演奏。
たくさんの手拍子と、掛け声をいただき、日本の伝統音楽を心行くまで楽しんでいただけたようでした。