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「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部/前編】


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令和元年8月25日(日)午後3時開演(午後2時開場)宮崎市民文化ホール「大ホール」にて開催

この舞台は、令和元年度の県民芸術祭の一環として、そしてまた国文祭・芸文祭みやざき2020のプレイベントとして行われました。
二代目家元が村上由哲を襲名して30年。この間、家元と一門による活動は、国内外で多くの感動と反響を呼びました。
5年振りとなった今回の音楽祭は出演者総勢250名、スタッフ50名。三味線だけでなく、尺八、ピアノ、ヴァイオリン、舞踊、ダンス、神楽などの郷土芸能なども加わり、伝統と未来を融合したテーマによる大舞台となりました。
お客様も1,800名の満員御礼。成功裏に収めることが出来ました。心より御礼申し上げます。

■伝統未来音楽祭プログラム(PDFファイル)>>

ホームページでは、リハーサルから本番、感謝の宴、イベントホール、ロビーホワイエまでコンサートの全容を随時更新していきます。このページでは「本番ステージ編【第二部/前編】」をご覧ください。


第一部は津軽三味線や舞踊を中心に絵巻物のように50分間の演目が次々と展開。15分間の休憩をはさみ、第2部は「伝統」「未来」をテーマにした多様なステージをお楽しみいただきました。

第二部オープニングは、伝統のステージからスタート。宮小獅子、宮崎八幡宮の夏越音頭、西米良村の村所神楽と厳かな雰囲気の中に、故郷の温かさをお届けしました。

まずは、宮崎市立宮崎小学校の児童が伝統を継承している「宮小獅子」。
舞台は、神話の神秘的な色彩をシンプルに表現され、鳴子、太鼓のリズミカルな響きに乗せて、8体の獅子は舞台上から、2体の獅子は客席から登場。高学年が頭を担当し、低学年は後方に入り尻尾を担当、二人が息もぴったりに獅子を舞いました。
眠り獅子の場面では特別ゲストの佐藤公基氏による横笛ともコラボレーション。いつも以上の熱演を果たしてくれました。
演目が終わって獅子から登場した子ども達の可愛らしさに、会場から大きな拍手が起こりました。
■伝統未来音楽祭プログラム:宮小獅子プロフィールはこちら(PDFファイル)>>

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】小学1年生から6年生まで協力しながら伝統を継承。

〇M01 宮小獅子(みやしょうじし)
【演技】獅子:10頭、鳴子、太鼓、笛

続いて、宮崎八幡宮青年会による「夏越音頭」をご覧いただきました。
この歌は、無病息災で夏を越せるようにと、御神輿にご神体をお移しし、街中をご神幸する「夏越祭」で歌われるものです。江戸時代から行われている歴史ある祭りで、「夏越音頭」はその御神輿を先導するための神輿唄。青年会の皆さんが歴史を守り、受け継いでいるものです。毎年、海の日あたりの開催となっているようです。今回、特別に舞台で披露していただきました。
青年会と交流のある村上由宇月も加わっての共演となりました。神輿唄の勇壮な声、太鼓と笛の響きが祈りの夏を表現しました。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】舞台は移り変わり「夏越音頭」へ。

〇M02 夏越音頭(なごしおんど)
【唄・囃子・太鼓・笛】宮崎八幡宮青年会 
【唄】村上由宇月

伝統の演目は神話の故郷である宮崎に数多く伝承される神楽の中から、西米良村の村所神楽をご覧いただきました。
村上三絃道の公演メンバーで、師範でもある西米良村出身の佐伯満貴(兄)、佐伯郁拓(弟)が村所神楽の担い手であることから実現したものです。故郷、西米良村を大事にする兄弟は、高校進学と同時に村を離れるのですが、その後もしっかりと村の一員として貢献しながら学業や仕事に励んでいます。兄弟は、兄が太鼓、弟が笛を担当し、西米良村から駆けつけてくださった舞手の皆さんと素晴らしい神楽を披露してくれました。
もともと神楽は一晩中奉納されるものですが、この日のために13分に構成。真剣(日本刀)を使っての貴重な荘厳に会場からもため息がもれました。村所神楽の所作は他の神楽とは異なり、足の運びも独特のものです。簡単そうに舞いますが、相当な体力のいる重厚な神楽でありました。毎年、12月の初旬に奉納されますので、西米良村まで足を運んでいただけたらと思います。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】神話の故郷・宮崎に伝わる伝統・神楽の幻想的な舞い。

〇M03 村所神楽(むらしょかぐら)
【舞・太鼓・笛】村所神楽の担い手の皆様

伝統の舞台3団体、演技の後は、司会者からの出演者代表へのインタビュー。活動する中で、それぞれが大切にしていることなど想いを語っていただきました。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】大切な伝統を守り継ぎたい思いは皆さん同じです。


「伝統」の演技から舞台は「未来」一気に転換。村上三絃道の舞台はスピーディーな演目の展開が特徴です。
特別ゲストや洋楽のメンバーが加わり、「天地創造」「椎葉秋節」「ひむか絃奏」へと続きました。

未来のステージ、オープニングは神話をテーマにしたオリジナル曲「天地創造」。津軽三味線、尺八、和太鼓、ヴァイオリン、ピアノ、パーカッションで構成された楽曲です。
特に今回は家元に三味線の指導を受けながら、太鼓の演奏活動を頑張っている女性奏者の甲藤由美香さん。高知公演でのコラボレーションが好評だったことから、今回の演奏が実現しました。
CD化もされていますが、今回は新メンバーによる新しいアレンジでの披露。照明や舞台の演出効果も計算されたもので、視覚、聴覚とトータルで楽しんでいただける演奏となりました。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】

〇M04 天地創造
【三味線】村上由哲・村上華映 【太鼓】甲藤由美香【尺八】佐藤公基
【ピアノ】大西洋介【ヴァイオリン】稲田竜斗【ベース】大西映光【パーカッション】服部央

「天地創造」の後は、季節が巡り山の神に秋が来たことを知らせる椎葉村の民謡「椎葉秋節」。
バックには大型スクリーンが設置され、映像による「美しい秋の日向」が映し出され、由宇月が歌いながら会場から登場。
客席には本場・椎葉村から多数ご来場いただきましたが、地元でも歌える人が少なくなったこの民謡が再現されたこと、アレンジしたものであっても元の形をしっかり継承している素晴らしい歌であったと絶賛していただきました。
スクリーンには秘境の村、椎葉村の山の景色がドラマチックに映し出され、感動を呼びました。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】

〇M05 椎葉秋節(しいば あきぶし)
【唄】村上由宇月
【ピアノ】大西洋介【ヴァイオリン】稲田竜斗
★映像

そして、「椎葉秋節」から「ひむか絃奏」へ。
「ひむか絃奏」は高千穂町の「槵觸(くしふる)神社」に建立された石碑に刻まれた万葉集が歌詞となっており、この日のために作られた令和元年記念の楽曲です。
ゲストの民族舞踊聚団NIPPONの踊りが加わり、万葉華之舞と題して艶やかに表現されました。

「伝統・未来音楽祭」レポート 本番ステージ編【第二部】

〇M06 ひむか絃奏~万葉華之舞
【唄】村上由宇月【三味線】村上由哲・村上華映【尺八】佐藤公基
【ピアノ】大西洋介【ヴァイオリン】稲田竜斗【ベース】大西映光【パーカッション】服部央
【舞踊】民族舞踊聚団NIPPON
【コーラス】村上華陽村上由璃紗村上由稀愛村上由華莉村上由羽歌村上華珠佐村上由光津・BBT
★映像


撮影:酒生哲雄、酒生明子(酒生哲雄写真事務所

更新日:2019/11/01