長崎県諫早支部 徳永三恵子さん

熱心に稽古に励むメンバーの中から、長崎県諫早支部の徳永三恵子さんをご紹介します

徳永さんは長崎県諫早市の小野島(おのじま)という地域に在住です。
地元には「新地節」という郷土芸能があります。「新地節」は長い間続いた、諫早藩の干拓事業の時の労働歌。全国的にも各地にある「新地節」ですが、この地域に残される芸能は「板鍬」と「かがい」という道具を持った2人組がリズミカルに踊る踊りです。

5年に1度、徳永さんがおられる班に「新地節」を踊る順番が回ってくるとのこと。地区の行事やお祭りの際などに披露されます。
20年程前、諫早支部会主の村上由理栄先生が「新地節」の伴奏に来られ、由理栄先生の三味線を弾く姿を見て、自分も三味線が弾けたらいいなと思い始められました。

今では唄や太鼓の継承者がおらず、テープで踊られている「新地節」ですが、由理栄先生とまた生の伴奏でやりたいね!といつも話されているそうです。

現在は4月4日に諫早市文化会館で開催される「津軽三味線と舞踊の祭典~花の舞」へ向け猛練習中です。
「まだまだ思い通りには弾けませんが、こんなに練習をしたのは初めてです。寝ても覚めても三味線の事ばかり考えています。」と嬉しそうに話されました。

いつもは由理栄先生や仲間達と諫早市の文化祭や老人福祉施設へ演奏に行かれています。「諫早音頭」や「長崎のんのこ節」、「お富さん」などを演奏し、とても喜んでいただいているそうです。

徳永さんの目標は、今まで習った曲をきちんと弾けるようになること、そしてソロで人前で弾けるようになることだそうです。
徳永さんのこれからのご活躍、そして諫早支部公演の成功をお祈りいたしております。

更新日:2021/03/23