松山支部 総師範 村上由道彰さん
今回の「私、頑張ってます!」は、村上由紀穂さんからバトンタッチされた松山支部総師範の村上由道彰さんです。

由道彰さんは松山支部会主で、夏に本部で開催される演奏会や人吉公演などへも必ず参加されています。
私が村上三絃道に入門したのは、今は亡き武智先生(村上由貴直 師範)に誘っていただいたのが始まりでした。
当時、津軽三味線を1年ほど教えていただいていた方がお亡くなりになり、プラプラしていたのを見かねて誘っていただいたのだと思います。
今回この原稿を書くにあたり、初めてのお稽古を聞き直してみました。
日付は2011年2月14日、話の様子から雪がチラつくほど寒い日だったようです。
まだ私に少し遠慮しながら、すごく丁寧に、理屈も交えて、バチの持ち方から、姿勢など細かいことまで熱心に説明してくださる宗家の様子が残っていました。
一方私は聞くこと全てがびっくりすることばかりでしたし、宗家の出す三味線の音にもびっくりしていました。もう情報が多すぎてその日のことは結局よく覚えて無いですが、宗家の三味線の綺麗な音色は覚えています。
お稽古を重ねて宗家に教えていただいたことはいっぱい心に残っています。
特に「自分の弾いた三味線の音をもっとよく聴きなさい」とよく言われたのを最近はよく思い出し、ホントに聴いて無いなと反省しなおしています。
入門してからは何かとお声をかけて頂き、一度夏の合宿に参加させていただいたのは貴重な体験でした。
2016年頃からは夏の「伝統音楽を楽しむ会」にも、宮崎本部の方に混じって演奏させていただいたりもしました。今思えば宮崎本部の方は知らない人が混じって演奏しているので不思議だったと思います。
今は私も三味線を教えるようになりました。指導しながらふと同じことを宗家に言われたなと思い出し、懐かしく思い出します。これからも村上三絃道の三味線をもっと広げていきたいです。
次回は由道彰さんからのバトンタッチで、人吉支部総師範の華珠佐さんをご紹介します。
