スクールコンサート in 佐世保市立三川内（みかわち）小学校

2019年5月29日（水）14時～15時半、佐世保市立三川内（みかわち）小学校にて、一般財団法人長崎県教職員互助組合主催のスクールコンサート2日目、午後の部が開催されました。

焼き物で有名な三河内。午前中の春日小学校から車で30分ほどの距離にあり、三川内に入ると至るところで唐子絵が。
唐子絵とは唐の子どもたちが唐扇を持ち、松の木の下で牡丹に飛ぶ蝶と戯れている様子の絵のことで、三川内小学校の正面玄関にも唐子絵が描かれていました。
校長室には立派な三川内焼（平戸焼）が飾られており、伝統の三川内焼を手に取って見せていただき、伝統の素晴らしさを感じることができました。

三川内小学校の子どもたちは毎年作陶体験をしているとのことで、地域の皆さんとの交流も深く、今回のスクールコンサートのために地域の方も40名ほどお越しくださいました。

全校児童は約180名。
人数の何倍もの大きな拍手と掛け声でコンサートも盛り上げてくれて感激しました。聴く態度も素晴らしく、「津軽じょんがら節」の演奏ではぐっと集中し、手の動きを食い入るように見つめ、弾き方の真似をしてくれたりと、日頃から芸術文化にふれている児童の様子が伝わってきました。

津軽三味線の重厚な音色から、リズミカルな民謡メドレーに変わると、笑顔いっぱいで楽しそうな子ども達。
徳島県の祭り唄「阿波踊り」では飛び入りで踊ってくれました。
日本を代表する各地の民謡を心と身体と全身で、感じていただけたようでした。

楽器紹介のコーナーでは5年生の女子児童にアシスタントをお願いしました。
最初に持ってもらった「三線」は思ったより重かったようで、びっくりした様子でした。
「細棹」、「津軽三味線」へと紹介が続き、「津軽三味線」を持つと「津軽三味線」の重さに目をぱちくりしていました。
糸を指で弾いてもらうと、他の三味線よりもかなり大きな音がしたことにも驚いていました。

前半のステージ最後の曲は、子どもたちも良く知っている1曲「さんぽ」。
大きな声で和楽器の演奏にあわせて歌ってくれました。

休憩時間には先生の指示を復唱していたのが印象的で、ステージの近くに集まって三味線を見つめて観察もしていました。

休憩時間が終わると、子どもたちに大人気の曲「千本桜」、「ソーラン節」。
「ソーラン節」では昨年の運動会で踊ったという6年生が村上三絃道の演奏にあわせて踊ってくれました。
楽しそうに踊る姿に、地域のみなさんも大喜び。笑顔が体育館中に広がりました。

続いては各学年1名ずつが三味線に挑戦するチャレンジザ和楽器のコーナー。
先生も1名だけ「三線」に挑戦しました。
皆さんバチの使い方が上手で、姿勢を正してまっすぐ見て演奏していました。

演奏後「だんだん上手に弾けるようになった」「楽しかった」「バチの持ち方が思ったより難しくてびっくりした」など感想をいただきました。

子どもたちのチャレンジの次は、村上三絃道のチャレンジということで、ラテンのリズムを取り入れた「太陽じょんがら」。
そして、コンサート最後の曲は「津軽じょんがら節」。
真剣な表情でしっかりと聞いてくれました。

幕が閉じるとすぐさま、子どもたちの「アンコール、アンコール！」の声。
アンコール曲を何にしましょうか？と聞くと、子ども達からは「千本桜！」。地域のみなさんからは「ソーラン節！」。
2曲のリクエストにどうしようかと思いましたが、嬉しいリクエストにお応えし、2曲お届けしました。

演奏が終わると三川内小学校の子どもたちから「楽しかった」「三川内小学校にきてくれてありがとうございました」「沖縄の谷茶前節が印象に残りました」などなど、感想をたくさん発表してくれました。

その後代表の方からもお礼の言葉をいただきました。

今日は私達のために三川内小学校にきてくれてありがとうございました。

私は三味線の音を実際に聞いたのは初めてでした。
日本各地の民謡を聞くことができ嬉しかったです。
想像したよりも大きな音で響いてびっくりしました。また三味線を弾くときに手がすごい速さで動いていてすごいなと思いました。

私は今まで楽器に対して興味を持っていませんでしたが私も何か1つ楽器が弾けるように頑張りたいです。

今日は本当にありがとうございました。