スクールコンサート in 対馬市立今里小学校

2017年6月15日午後14時より対馬市立今里小学校にて。

険しい山々が連なる対馬。
キラキラと光る海、緑豊かな景色を眺めながら、午前中の金田（かんだ）小学校から今里小学校へ。
なるべく早く到着して念入りに準備をしたいので、音響チーフ、演奏チームの2台の車を連ねてひた走り。
学校が見えるとホッと一安心ですが、体育館の入り口がわかりません。
学校は結構、複雑な作りになっているものです。
正面玄関はわかりましたが運動場を横切るわけにはいきませんから、ぐるりと回って、体育館の入り口を探しました。それでも予定より早く到着。

すると、待ちかねていたように3年生から6年生が準備や掃除をして待っていてくれました。
「汚れているところはないかな～」と友達と声をかけあって一緒に掃除する姿に感動しました。
全校児童が23名ということで体育館フロアでの演奏。
近くの保育所の園児たち10名も来てくれました。
着物を着た私たちが登場すると「すごーい！」「きれーい！」との声が。
着物姿を見るのも珍しい様子の園児たち。
たくさんの拍手を送ってくださいました。

児童に人気の民謡メドレー「風が運んだ日本のメロディー」では様々な日本の楽器が登場し、使用される楽器をひとつひとつ改めて紹介します。
特に盛り上がるのが三線のコーナー。
最初は椅子に座って上半身で踊っていましたが、次第に盛り上がり、最後は全員が立ち上がってノリノリ。
その中でもとっても上手な児童がいて地域の皆さんも先生方もびっくり！音に合わせて体を動かし、笑顔いっぱいの姿は輝いていて素敵でありました。
また休憩時間に由宇月が三線を弾くと、再び踊りの輪。
その姿にお越し下さった地域の皆さんもますます笑顔になり、会場があたたかい空気に包まれました。

さて、後半のステージ最初の曲は千本桜。
知っている児童の皆さんも多く、一緒に唄ってくれたり、ニコニコ笑顔で手拍子を送ってくれたりしました。
千本桜の次はソーラン節。
ソーラン節は保育所の子どもたちも知っていたようで大きな声で掛け声もかけてくれました。
「踊りたい人はどうぞ前に！」と声をかけ家元が子どもたちの手を握ると続々と前に出て踊ってくれました。
それと同時に体を使って一生懸命掛け声をかける子どもたちの姿も印象的です。

そして1年生から6年生までの児童が三味線に挑戦するチャレンジザ和楽器のコーナーでは、体験した1年生の「たのしかった～」という感想。
「リズムが楽しかった」と話してくれた6年生。
心から楽しんで三味線に触れてくれたようでした。

コンサート終盤にお届けする「太陽じょんがら」では隣に座っている人同士で体を揺らしながら聞いてくれました。
演奏が終わるとアンコールのリクエスト！満場一致で「ソーラン節」。
保育所の園児たちも加わり全員でソーラン節を踊ってくださいました。
まるでダンスチームとのコラボレーションコンサートをしているような今里小学校スクールコンサート。
体育館の後方に掲げられた「思いやりの花」が児童の様子を物語っているように感じました。

お礼の言葉
今日は遠く対馬の今里小学校に来てくださってありがとうございます。
そして僕たちのために演奏して下さってありがとうございました。
僕は三味線という楽器は知っていたけど、津軽三味線というのは、初めて聴いた音でした。
その津軽三味線の音は迫力があって、とてもかっこよかったです。
心に残った曲は「千本桜」でした。
いつもはギターなどが入っているのをきいていたけど、三味線だけで聞くのは初めてで、とてもかっこよかったからです。
今日はとてもいい思い出になりました。そしてこのような機会をくださってありがとうございました。これからもお体にお気をつけてがんばってください。
今日は本当にありがとうございました。