長崎県諫早支部 小野愛子さん

熱心に稽古に励むメンバーの中から、諫早支部 由理栄会の小野愛子さんをご紹介します。

小野さんは4歳の頃からピアノを習われ、音楽大学では声楽を学び、ピアノの先生もされていたほど、大の音楽好き。
小野さんのお母様も由理栄先生から三味線、踊りを習われていた時代もありました。
小野さんの若かりし頃のことになりますが、お産で里帰りした際、お母様の弾く三味線の音が気になり「音が違うよ。」と声をかけたそうです。
すると「じゃ、あなたが習ってみらんね。」というお母さんとの会話がきっかけとなり、三味線を習うことになりました。

音楽が好きで、楽器も好きな小野さんは、お稽古が楽しくて三味線の虜になっていきました。
そんなお母さんの影響からお嬢様の小野裕子さんも小学1年生から三味線を習い始め、親子3代で楽しくお稽古に励んでおられました。

しかし裕子さんが中学生になると、三味線への足が遠のき、10年ほど小野さんもお休みとなりました。
その後、裕子さんが就職したことから、三味線を再開。
小野さんも一緒にお稽古を始めました。
三味線を通じて支えあいながらお稽古に励む素晴らしい親子関係のようですね。

そんな裕子さんがお母様を追い越し、来年1月には名取に昇格。
小野さんは「叱咤激励されながら、娘に付いて行きます!」と裕子さんの成長を嬉しそうに話されました。 
小野さんのお母様は現在、老人保健福祉施設に入所されており、認知症との事ですが、小野さんが三味線を弾いて唄うと、合いの手を入れてくださるそうです。
そんな母の姿を見るのが嬉しいとおっしゃっていました。

来年4月4日には由理栄先生主催の諫早公演「津軽三味線と舞踊の祭典~花の舞」が開催されますので、準備で大忙しの小野さん親子です。
また8月には「伝統・未来音楽祭」も開催されますので、イベント目白押しですね!
諫早公演の大成功、そして小野さん親子の益々のご活躍をお祈りいたしております。

更新日:2020/12/15