スクールコンサート in 佐世保市立白南風（しらはえ）小学校

2019年11月6日（水）、14時より佐世保市立白南風小学校にてスクールコンサートが開催されました。

白南風小学校は創立113周年を迎える歴史ある学校で、ノーベル化学賞を受賞された下村脩博士が卒業した学校でもあります。
「決して　あきらめないで　がんばろう」という直筆のサインが玄関に飾られ、子ども達はこの言葉を大切にしているようでした。

また、小学校の敷地内には白南風幼稚園と佐世保市幼児教育センターが併設され、整った環境の中、学校生活を送っている様子がよくわかりました。

午後からの開催となりましたので、コンサート終了後、そのまま下校が出来るようにランドセルを持って入場。
体育館後方に綺麗にランドセルが並べられていました。

ステージの幕が開くと、初めて聴く三味線の音に耳を傾け、弦をはじく手の動きに釘づけになっている児童の皆さん。まずは2曲、津軽三味線の音色をお楽しみいただきました。
中国から伝わって来た三味線が、沖縄県の三線から青森県の津軽三味線へ変化していく様子を各地の民謡を交えてお届けする「風が運んだ日本のメロディ」は、メドレーでお届けする演目です。
まずは沖縄県の「谷茶前節」、熊本県の「牛深ハイヤ節」、そして徳島県の「阿波踊りよしこの」と続きます。
「阿波踊りよしこの」には踊りがあるので、由宇月が踊りをレクチャー。
「踊りたい人は前へ！」のひと言で約20名の児童が前に出て来ました。
とても積極的な皆さんです。
三味線、太鼓の音色に合わせて由宇月と一緒に踊り、とても楽しそうでした。

続いては新潟県の「佐渡おけさ」。
横笛の音色が加わり、しっとりと聴いていただきました。
メドレー最後は津軽三味線のふるさと青森県の「津軽あいや節」。
津軽三味線が「ドドーン！」と鳴り出すとビックリした様子でしたが、唄、三味線、太鼓の競演をしっかりと見てくれました。

メドレーの後は三味線の紹介。5年生のY君にお手伝いいただき、三線、細棹三味線、津軽三味線を持ってもらったり、弦をはじいてもらったりしました。
たくさんの児童が「やりたい！」と手を挙げてくれた中、選ばれたY君は得意顔。
他の児童の皆さんは、その様子を羨ましそうにしながらも笑顔で応援してくれました。

前半のステージ最後は『となりのトトロ』で有名な「さんぽ」。
演奏が始まると足踏み。そして三味線と太鼓の伴奏に合わせて踊り出しました。
とっても可愛い踊りに演奏者も笑顔になりました。

休憩時間には児童達がステージに集まってきました。
「後半は踊る曲とかありますか？」との質問に「ありますよ。」と答えると「ヤッター！」と喜ぶ男子児童達。
前半の演奏を聴いて、三味線に興味を持っていただけたようです。

後半のステージは「千本桜」からスタート。
大好きな曲だったようで、手拍子を打ちながら大合唱してくれました。

続いては5月の運動会で踊った「ソーラン節」。5、6年生が踊ったとの事で踊りたい児童は体育館サイドに出て踊ることに。
白南風小学校は高台に学校があるので、子ども達は登下校で足腰が鍛えられているとのこと。
そんな子ども達が踊る「ソーラン節」はキレッキレです。最後のポーズでは組体操を披露してくれました。

「ソーラン節」の後は、三味線にチャレンジのコーナー。
各学年1名、先生1名が選ばれ三味線と三線に挑戦しました。
選ばれなかった皆さんは「立腰」の姿勢に挑戦。
普段から実践されているようで、皆さんとても上手。
三味線にチャレンジした児童から「楽しかったです。」、三線にチャレンジした先生からは「とても響きがよくて楽しかったです！」と嬉しい感想をいただきました。

続いては村上三絃道のオリジナル曲「太陽じょんがら」。
体を揺らしながら「頑張ろう！元気！佐世保！」「オーレ！」などの掛け声をかけながら演奏するのですが、白南風小学校の皆さんも手拍子を打ちながら一緒に掛け声をかけてくれました。
とても盛り上げ上手の白南風小学校の皆さんです。
最後はみんなで「白南風小学校バンザ～イ！！」と盛り上がりました。