スクールコンサート in 佐世保市立福石小学校

2019年10月30日(水)16時、佐世保市立福石小学校にてスクールコンサート。

佐世保市中心部にある福石小学校は、全校生徒300名を超える児童が通う95年の歴史がある学校です。
到着するとグラウンドで元気に遊ぶ児童の姿が見えました。
私たちの姿を見つけると「こんにちはー!」と元気よく挨拶してくれました。
コンサートには地域の方もお越しくださいました。
校長先生のご挨拶からスタートし、津軽三味線の演奏をお聴きいただきました。

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先日、他の三味線グループのコンサートもあったそうで、今回が2回目の三味線コンサートとなります。
ですので少しだけ津軽三味線のことを掘り下げてお話ししました。
津軽三味線のルーツは民謡ですので、民謡メドレー「風が運んだ日本のメロディ」を聴いていただき音楽の変化や進化の様子を聴いていただきました。

沖縄県、三線の音楽が九州へと伝わり、熊本県「牛深ハイヤ節」と続きます。
その「牛深ハイヤ節」が変化していき、徳島県「阿波踊りよしこの」、新潟県「佐渡おけさ」、青森県「津軽あいや節」へと変化していく流れを感じていただきました。

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続いての楽器紹介では、先日のコンサートで学んだことをクイズ形式で紹介していきました。
楽器の漢字の意味や演奏の仕方、構造の違いなどの説明をしました。

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一緒に楽器紹介を務めてくれたのは5年生のS君。わかりやすく皆さんに三味線を紹介するために各学校で1名ずつ毎回アシスタントを募集しているのですが、毎回たくさんの方が手をあげてくれるのでいつも迷いながら指名しています。うれしい“迷い“です。
ステージの上に上がって自己紹介をしてもらい、さっそく楽器紹介を始めました。

まずは沖縄の三味線、三線の紹介。
三線の演奏に合わせて、みんなでその場に立って踊りました。
そしてS君に実際に三線をもって糸を弾いてもらいました。
するときれいな音色が体育館中に響き、大きな拍手をもらったS君はうれしそうな表情をしていました。
続いて細棹三味線、津軽三味線へ。
特に津軽三味線をもつと目を丸くして驚いていました。
素晴らしいアシスタントを務めてくれたS君に児童の皆さんからたくさんの拍手が送られていました。

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前半のステージ最後の曲は「さんぽ」。
やはり知っている曲を演奏すると喜ばれますね。由宇月と一緒に笑顔で歌ってくれました。

休憩時間には各自お手洗いに行ったり、お友達とお話ししたりと過ごされていました。
後半のステージがはじまる時間が近づくと、校長先生が「しりとりの唄をしましょう」と児童たちに話しかけられ、皆で歌って休憩時間を過ごしていました。
子どもたちとのふれあいの様子は心温まる風景でした。

後半のステージは、「千本桜」「ソーラン節」となじみ深い曲から始まりました。「千本桜」が特に人気で体を揺らしながら聴いてくれました。
「ソーラン節」は中央から半分ずつ分かれて掛け声合戦をしました。どちらも大きな声でかけてくれました。
体育館中に児童の皆さんの声が響き渡る中、「ソーラン節」を披露しました。

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いよいよ三味線の体験のコーナーになると、各学年1名ずつと先生1名がステージに上がっていただき「ソーラン節」を演奏します。
堂々とした演奏で、メンバー一同とても感心しました。
体験してもらった方に感想を聞くと「楽しかった気持ちと、皆の前で演奏して緊張する気持ちと、たくさんの気持ちが今いっぱいです」と素直に自分の気持ちを表現してくれました。
先生は「最高です!」と笑顔で答えてくれました。

たくさんの拍手を受け、続いては村上三絃道の挑戦の1曲「太陽じょんがら」を演奏しました。
三味線を弾きながら振りを付け、ラテンのリズムを取り入れた子どもたちにも人気の1曲を聴いていただきました。
最後の曲は「津軽じょんがら節」。津軽三味線の音を再び聴いていただき、コンサートの幕が下りました。

そしてお礼の言葉を代表の2名の方からいただきました。

今日は福石小学校で演奏していただきありがとうございました。
三味線の音色は先日1度聴いていましたが、何度聴いても力強い音色に引き付けられました。
とくに「ソーラン節」はとてもかっこよく聴こえました。
津軽三味線の深く重みのある音色はほかの三味線と違って感じました。
このような体験ができてとても嬉しいです。今日はありがとうございました。

今日は僕たちのために来ていただき、ありがとうございました。
民謡からみんなが知っているソーラン節までいろいろな曲を美しい音色で奏でてくださいました。
津軽三味線独特の迫力のある音色で1時間半全く飽きることなく過ごすことが出来ました。
日本各地にある民謡を聞くことが出来てよかったです。
僕は津軽三味線の迫ってくるような音が大好きです。
また、親近感のある曲を演奏することで、三味線をみんなが親しみやすく感じるようになり、それが三味線と仲良くなるコツだと思いました。今日はお忙しい中僕たちのために来ていただき、ありがとうございました

素晴らしいお礼のあいさつをいただき、とても感激しました。
また、片付けが終わるころに「サインください!」と体育館までわざわざやってきてくれて本当に嬉しかったです。
村上三絃道のコンサートが皆さんの心に残ってもらえるようなコンサートになるよう、ますます精進して行こうと強く感じた福石小学校のひと時でした。

  • スクールコンサートスタートです!
  • 地域の方も来てくださいました。
  • とても楽しそうな児童の皆さん。
  • 音楽に合わせてリズムよく手拍子してくれました。
  • 3代目家元・村上由宇月
  • 総師範・村上華映
  • 総師範・村上華陽
  • 「阿波踊りよしこの」では元気よく踊ってくれました!
  • 楽器紹介のアシスタントは5年生の男子児童。
  • 上手に楽器の特徴を伝えられました。

福石小学校の皆さん、本当にありがとうございました。


主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・佐世保市教育委員会

※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。


更新日:2019/12/04