スクールコンサート in 佐世保市立広田小学校

2019年11月7日木曜日10時より、佐世保市立広田小学校にてスクールコンサート。

少し肌寒く感じられた朝になりました。
市街地を抜けて閑静な住宅街の先に広田小学校はありました。
校内に入ると校舎から元気な子どもたちの声。今日はどんな子どもたちが待っていてくれるのかと嬉しくなりました。

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体育館に入ると目の前のステージにはクレヨンで綺麗に描かれた手作りの『スクールコンサート』の文字。
ワクワクするような気持ちで舞台の準備も進みました。

ここ広田小学校は長崎県で一番児童数が多い小学校です。
小中一貫型教育を取り入れて6年生は中学校の校舎へ移られたとのことで、1年生から5年生が鑑賞してくれました。
聞くところによると『スクールコンサート』の飾りは2年生が制作したとのこと。
温かなお心遣いに私たちのテンションも上がりました。

コンサートが始まり、波の音に幕が開くと、学年ごとにきちんと整列した子どもたちが待っていました。
由宇月のソロが始まると色々な音色が響き渡り、「どこから音が出てるの?」と興味深々の様子。
始めに由宇月が「今日は津軽三味線を楽しんで欲しいです。そしてしっかり観察して色々な発見もして欲しいと思います」とご挨拶。
子どもたちはその言葉通り、手の動き、音の強弱などしっかり観察しながら真剣な表情で身体を乗り出して聴き入っているようでした。

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「民謡って、みんな知ってるかな?」と問いかけると首を傾げたり、知ってると手をあげてくれる子。
「皆が運動会で踊ってる大好きなソーラン節も民謡なんですよ!」と説明すると深く頷いて民謡を身近に感じてくれたようでした。

「風が運んだ日本のメドレー」では日本の各地に古くから伝わる歌の説明をしながら津軽三味線を辿る旅へ出かけます。
沖縄〜熊本〜徳島〜新潟〜青森と三線から津軽三味線が誕生するまでを民謡で辿りました。
徳島の曲では「阿波踊りよしこの」を楽しみました。
50人ほどの子どもたちが由宇月の後ろから体育館を踊り歩き、観客の子どもたちは手拍子をしたり立って楽しそうに眺めたり。先生方も嬉しそうに見ておられて、お祭りのように盛り上がりました。

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お祭りの後は子どもたちがサッと元の場所に戻り、次の曲を聴く姿勢になっていました。
けじめができている子どもたちにとても感心しました。

楽器紹介では4年生の男の子がアシスタントとしてステージに上がってきてくれました。
三線、細棹、津軽三味線と弾き方や大きさの違い、音色の違いも説明します。
一番重い津軽三味線を持ってもらうと「かなり重いです」とビックリした表情になりました。
「この三味線は8キロくらいあります」と言うと「えー!」と目を丸くして驚いた様子の子どもたちでした。

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前半のステージの最後はジブリ映画より『となりのトトロ』の「さんぽ」。
4年生は先日の佐世保市音楽発表会でさんぽを披露したばかりとのこと。
体育館に大きな歌声が響く中、他の学年より体を大きく揺らしながら笑顔いっぱい歌ってくれました。

後半のステージは「千本桜」からのスタートです。
軽快なテンポで子どもたちもノってきました。
そのまま元気に「ソーラン節」へと続きます。
三味線と太鼓、子どもたちの手拍子と掛け声。マイクを向けられたら大きな声で掛け声をかけてくれる子どもたち。
広田小学校全体が一つになったようでした。

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続いて三味線の体験コーナーです。今回は体験する子どもたちが選ばれていました。
挑戦曲は「ソーラン節」。
限られた時間の中で挑戦する子どもたちにいくつかのポイントを教え、見ている子どもたちは手拍子と掛け声で応援します。
「ジャン、ジャン、ジャン」慣れない手つきで姿勢に気をつけながら、由宇月の歌に合わせて演奏してくれました。
体験をしてくれた子どもたちから「(三味線が弾けて)嬉しかった」「三味線が思っていたより重かった」「楽しかった」など様々な感想が聞けました。
三線を体験した先生は「いい音が出るので欲しくなりました」と三線を気に入ってもらえたようでした。

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子どもたちが三味線に挑戦してくれた後は私たちも新しいリズムに挑戦です。
広田小学校の子どもたちの笑顔がテーマの「太陽じょんがら」ラテンのリズムが元気にしてくれます。
「広田小学校!バンザーイ!」子どもたちが手を振り拍手をしてくれました。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。お別れの時間が近づき、最後の曲ですと伝えると終わりを惜しむ声が聞こえました。
広田小学校の子どもたちに三味線を聴いてもらって良かったと思う瞬間でもありました。
最後は津軽じょんがら節を心を込めて演奏させていただきました。
真剣な眼差しで最後までしっかり聴いていてくれました。
この津軽三味線の響きがずっと子どもたちの心の中に残っていることを願っています。
朝早くから準備やお手伝いをしてくださった先生方、また片付けもお手伝いいただき大変お世話になりました。


  • たくさんの児童が見つめる中、スクールコンサートスタートです。
  • 「阿波踊りよしこの」では50人ほどの児童の皆さんと踊り歩きました。
  • 由宇月の笛の音が体育館に響きました。
  • 楽器紹介のアシスタントは4年生の男子児童。
  • 「さんぽ」や「千本桜」では一緒に歌ってくれました。
  • 「ソーラン節」では掛け声をかけてもらいました。
  • 「チャレンジ・ザ・和楽器」のコーナー。
    先生は三線に挑戦。
  • 体験後、「楽しかった」など嬉しい感想をいただきました。
  • 「津軽じょんがら節」
  • お礼の言葉をいただきました。
  • 村上三絃道からはCDをプレゼント。

広田小学校の皆さん、ありがとうございました。


主催:一般財団法人 長崎県教職員互助組合・佐世保市教育委員会

※学校からの許可をいただき、写真を掲載しております。


更新日:2019/11/28