津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第76回 村上舟寿美

村上由紀彦(ゆきひこ)

第76回目の登場は後期名取式で名取に昇格されたばかりの高知支部、すみれ会の村上舟寿美(本名:岡田寿美)さんです。

 

民謡や時代劇が好きだったお父様の影響で、小さい頃から三味線に興味があり、弾いてみたかったという舟寿美(しゅうすみ)さん。

 

40歳の頃、近所に高知支部すみれ会の村上由舟先生が引越して来られ、行きつけの喫茶店ですみれ会生徒募集のチラシを見つけました。お店の方に「好きならやってみたら」と背中を押され、舟寿美さんも「近所に先生が越して来られたのも何かのご縁!」という気持ちになり、三味線を始めることに。

 

由舟先生は藤本流に所属されており、民謡三味線から始めることになりました。三味線を始めて一番難しかったのは調絃(音合わせ)。テープに録音した音を頼りに調絃をし、試行錯誤しながらお稽古に励まれました。

 

習い始めて10年ほど経った頃、由舟先生が村上三絃道に入門。それをきっかけに、舟寿美さんも村上三絃道に入門し津軽三味線を習い始めました。津軽三味線はとても重く難しかったそうですが、低い音の響きを体全体で感じることが出来て、三味線の音を益々好きになったとのこと。

 

それから6年程、津軽三味線をお稽古され、退職を機に名取試験に挑戦され、見事合格。舟寿美さんは三味線と三味線の音の重なりがとても好きだそうですが、名取式で新昇格者の皆さんと「津軽じょんがら節」を演奏された時は、感激で胸がいっぱいになったそうです。初めて会った一門の皆さんと、合わせる津軽三味線の音色はしっかりと心に刻まれたことと思います。

 

現在はご両親とご主人のお母様の介護と、多忙の傍ら、老人ホームなどへも演奏に行かれています。

 

舟寿美さんの目標は、師匠、由舟先生の唄の伴奏。歌心のある伴奏が出来るよう精進していきたいとのことです。今後のご活躍をお祈り致しております。





 

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