津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第59回 村上由道花

第59回目の登場は、
高知支部 名取 村上由道花(本名:川内一美)さんです。

 

由道花さんは、毎月、家元のテクニカルレッスンを受け、広島公演や合同合宿にも参加。小さなことにはこだわらない大らかな性格で、周りを和ませています。

 

さて、由道花さんが三味線を始めるきっかけになったのは、由道花さんの生まれ故郷、愛媛で民謡三味線を習っているご友人の言葉。「名取を取ったよ!師範を取ったよ!」と電話での報告を聞くたびに、由道花さんは刺激され「私も三味線を弾いてみたい!」と思うようになったそうです。

 

そこで友人に相談してみたところ、「50歳を過ぎてからは無理よ」と言われがっかり・・・。そんな頃、2回ほど青森へ行き、本場津軽の三味線を聴く機会がありました。津軽三味線の音色を聴いて、「習うなら絶対に津軽三味線!」と思ったそうです。それから津軽三味線を教えてくださる先生を探しました。

 

やっと先生も見つかり楽しくお稽古されていましたが、習い始めて間もなく先生が体調を崩され、せっかく始めた三味線を辞めてしまうことに・・・。それから1年半ほど経ったある日、知り合いの方に高知支部師範の村上由紀穂先生を紹介していただきました。由紀穂先生に会って話を聞くと、「どうせ習うのなら、絶対家元に習ったほうがいいですよ」と言われ、家元から指導を受けることになりました。

 

とても前向きで素直な由道花さんは、昨年の7月、家元から指導を受け始めてわずか3年程で名取を取得されました。由道花さん曰く、「私は熱しやすく冷めやすい性格なので、今までの習いごとは中途半端。こんな私が名取になれたのも、家元と由紀穂さんのお導きのお陰です」と感謝していらっしゃいました。

 

三味線を始めて半年くらい経った頃、「民謡を習うと三味線も分かるようになるから習いませんか?」と由紀穂さんに勧められ、民謡も習い始められました。一昨年、松山で開催された『伝統芸能愛好者の集い』では民謡の初舞台。客席から見ていたお母様が、「家元にお世話になって良かったね!」と嬉しそうにおっしゃったそうです。

 

現在は高知で開催されるイベントや、高知支部師範の村上由舟さん(すみれ会)の発表会など、積極的に参加されていらっしゃいます。もちろん、12月の宮崎公演にも出演されます!
由道花さんの夢は、お父様が入所されている特別養護老人ホームで演奏することだそうです。由道花さんの夢が実現する日もきっと近いことだと思います。



 

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