津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第107回 村上華縁久(本名:水俣久子)さん

 

 

村上貴拓

第107回目のご登場は、3月に開催された「春燦々〜音が人を結ぶ」コンサートのオープニングで「りんご節」「津軽甚句」を歌われた、人吉支部 民謡名取の村上華縁久(本名:水俣久子)さんです。

 

味のある歌声で定評の華縁久さん。
それもそのはず、中学生の頃の夢は、歌手になることだったそうです。
歌が大好きな華縁久さんでしたが、社会に出られ、そして結婚と、その夢からは遠ざかってしまいました。


それでも、歌が好きなのは変わりません。
子育ても落ち着いた頃、何か習い事をしたいと思うようになり、出来れば、童謡か民謡を習いたいと考えました。
民謡は、年を重ねても歌えますし、施設などでのボランティアでも喜んでいただけます。


教室を探していたところ、知人の紹介で、由里華先生の評判を耳にし、お稽古を始めました。
初めて聴く三味線の音は心に沁み渡り、とても感動されたそうです。


最初の頃、民謡らしい大きな声を出すことが出来ず、苦労されたようですが、「頑張れば声が出るようになるから」という由里華先生の励ましのお陰で、続けることができたそうです。


現在は老人ホームや夏祭りなどでも歌を披露。
そして8月10日に開催された「伝統音楽を楽しむ会」では「串木野さのさ(鹿児島県民謡)」など、難しいとされる名曲で出演しました。
舞台袖で聴いておられた家元が、「上手い!」と一言。
華縁久さんの歌を大変褒めておられましたが、ご本人が舞台で歌っておられた時のことですから、きっとご存知ないと思います(笑)。


さて、3月30日の大舞台での出演が決定してからというもの、人吉市から宮崎本部まで、車で2時間の道のりを何度もお稽古に出向いた華縁久さん。
最初の頃は、とても不安だったそうですが、前向きになるような家元の言葉掛けで、諦めずに頑張ることができたそうです。
「大舞台は、とても緊張しましたが、家族にも褒めてもらい、一生の思い出になりました。家元と由里華先生にとても感謝しています」と笑顔で話して下さいました。

素敵な歌をこれからもたくさん披露して下さいね。

 

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