津軽三味線 村上三絃道

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【私、頑張ってます!】第60回 村上由都魅

第60回目の登場は、長崎支部 総師範 村上由都魅[よしとみ](本名:甲斐ノブエ)先生です。

 

お母様のお腹の中にいる時から、長唄を聞いて育ったとおっしゃる由都魅先生。長崎の有名なお祭り「長崎くんち」の時などは、お母様の背中におんぶをされ、長唄を聞いていたそうです。

 

2歳になった頃は、左手にほうき、右手にしゃもじを持って「チンチロリン」と三味線を弾く真似ごとを始めました。親にうるさい!と言われてもトイレに隠れて「チンチロリン」とやっていたそうです。5歳になった頃、大工さんに箱三味線を作ってもらい、芸者さんあがりのおばあさんに、三味線を習うことになりました。

 

それからは、色々な先生に付き、長唄、端唄、小唄の三味線や唄、太鼓、鼓などを習われてきたそうです。そんな由都魅先生が村上三絃道と出会ったのは40歳後半の頃。新聞の記事の中に、津軽三味線の演奏があることを見つけ、会場となっていた放送局へ見に行かれました。そこで演奏していたのが、初代家元。津軽三味線はそれまでにも聴いたことがあったそうですが、初代が弾く津軽三味線はこれまで聞いたものとは全く違い、由都魅先生の胸を打ちました。そんな初代家元に会いたくて、すぐに楽屋まで会いに行かれたそうです。

 

それからしばらくして長崎に教室が開設され、由都魅先生はもちろんすぐに入門されました。初代の三味線、人柄に惚れ込んだ由都魅先生は、習い始めて4年ほどで名取を取得。由都魅先生のご主人も初代家元のお人柄が大好きだったそうです。

 

そんなご主人のご協力もあって、信頼も深まり、家元の指名のみにより取得することの出来る特別資格・総師範として長年にわたり、村上三絃道を支えて下さっています。由都魅先生は今月5月22日でなんと85歳!毎年、総会にも参加されています。

 

今回は合宿にも参加され、12月の本部公演にも出演予定です。本当にパワフルな由都魅先生ですが、今でもお声がかかると、結婚式や老人ホームなどへ、お弟子さんと一緒に演奏に行かれます。

 

また、由都魅先生は、踊り藤間流の師範でもありますので、三味線の演奏と一緒に踊りも披露されるそうです。そんな由都魅先生「これからも二代目家元を助けて、100歳まで頑張ります!!」とおっしゃっていました。由都魅先生を目標に、私たちも頑張ります。


 

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