津軽三味線 村上三絃道

HOME「私、頑張ってます!」>第43回 名取 村上由喜志さん

【私、頑張ってます!】第43回 名取 村上由喜志さん

第43回目の登場は、愛媛県新居浜支部支部 名取の村上由喜志(本名:高橋亨子)さんです。

由喜志さんが三味線を習い始めるようになったのは、お母様の影響からです。お母様が若い頃にお稽古されていた古い三味線が家にあったこともあり、何となく三味線を身近に感じていた由喜志さんは、小学校4年生の頃、友達と近所にあった教室に習いに行ったことがあったのだそうです。
その時は1年くらいお稽古したものの、先生のご都合で辞めることになってしまったそうです。
それから時は経ち、子育ても落ち着いた40歳半ばの頃、友人が出演するという三味線の発表会を見に行き、「私ももう一度、三味線を弾きたい!」と決意。
今は亡きご主人様の、厚い協力のお陰で腕もあがり、ご褒美にと津軽三味線も購入され、名取へと昇格されました。
ですから、三味線を弾いていると、ご主人がそばで応援してくれているようで胸がいっぱいになるそうです。

今では新居浜支部師範の村上由輝健先生方と施設に演奏に行ったり、年2回開催されるマイントピア別子での演奏に参加されたりと活躍されています。

3年程前からは松山市で開催される「伝統愛好者の集い」にも応援の演奏に参加。
また勉強になるから・・という家元の勧めで、由輝健先生と一緒に新居浜民謡教室の皆さんの唄付けも担当されています。

「唄付けは難しいですが、とても良い勉強になります」と謙虚に学ばれている由喜志さんです。目標は、一人で唄付けができるようになることだそうですが、家元いわく「由喜志さんは、とても素直で熱心な方。そんな心が音色にあらわれています!自信を持てばすぐにでも大丈夫!」との事です。

現在、71歳という由喜志さん。歳を聞かないと分からないほど若々しい由喜志さんです。
「何歳までできるか分かりませんが、命の限り、三味線を弾き続けたい」とおっしゃっていました。
由喜志さんの益々のご活躍をお祈り致しております。

ページの先頭に戻る