盲学校の皆さんは全部で16名、時津分校の皆さんは44名、小学部、中学部、高等部が合同でご鑑賞いただきました。
地域の皆さんもたくさんお越しになってましたが、その中には村上三絃道長崎支部の会員もチラホラ。
学校の近くに住んでいる生徒さんも駆けつけてくれました。
また、初日ということで、主催者の長崎県教職員互助組合の専務理事や事務局次長もお越しになり、コンサートを温かく見守って下さいました。

オープニングは、津軽じょんがら節、そして、天地創造を、生徒の皆さんの目線に合わせて、ステージ上では無くフロアで演奏。
津軽三味線は初めてという皆さんが、真剣な表情でお聞き下さいました。

特に、盲学校での初のスクールコンサート。
一期一会の貴重な出会いですから、視覚障害のある方にも楽器の特徴が伝わるように家元が工夫しながら進行。
生徒さんと握手をしたり、一緒に手拍子をしたりと、全体が一つに繋がっていきました。

前半の最後は、ソーラン節、太陽じょんがらで大盛り上がり。
時津分室の皆さんが楽しそうに踊って下さいました。

前半、1時間のコンサートが終わると、時津分室の皆さんとはお別れ。
家元が一人一人と握手をしながら見送りました。

休憩は10分間。
しかし、盲学校の皆さんは後半のスタートが待ち遠しい様子。
そこで、三味線のバチの持ち方をレクチャー致しました。
集中力の高い方が多く、説明をしっかりと聞いて下さって、皆さん上手にバチを持ってくれました。

休憩の間にバチの持ち方をマスターされ、後半のステージは、小学部、中学部の皆さんの8名の演奏からスタート。
高等部、地域の皆さん、先生方が応援して下さって、見事な演奏を披露されました。

拍手をたくさんいただき、続いては高等部の皆さんのチャレンジ。
校長先生も加わって下さいました。
姿勢を正し、三味線を構え、胸を張って堂々と演奏された高等部の皆さん。
絃にバチを当て、音を響かせた時に起きる振動を、身体全体で感じていただいたようでした。

短い時間でしたが、見事な集中力に感心いたしました。
音に対する感覚が優れているのでしょうね。 盲学校に三味線クラブを作っていただけたら、きっと素晴らしい演奏家が誕生するのではないかと思いました。

村上三絃道にとっても盲学校でのスクールコンサートは、思い出深いものとなりました。
先生方の気配りやサポートも素晴らしく、感激でした。

生徒代表の方に感謝の言葉とお花をいただき、コンサートは終了。
お礼に村上三絃道のCDを送らせていただきました。
校内放送等で是非、村上三絃道の演奏をお聞きいただければと思います。